障害年金について知っておくべきこと
障害年金は、日本の公的年金制度の一部として、障害を持つ人々に経済的な支援を提供する制度です。これは、働けなくなったり、収入が大幅に減少したりする場合に備えるための重要なセーフティネットです。本記事では、障害年金の基本的な概要、受給資格、申請手続きについて詳しく説明します。
障害年金の概要
障害年金は、病気やケガで障害が生じた際に、生活を支えるための金銭的な支援を提供します。これには、国民年金と厚生年金の2種類があります。どちらも障害の程度に応じて支給され、障害基礎年金（国民年金）と障害厚生年金（厚生年金）の形で支給されます。
・障害基礎年金は、主に自営業者や学生など、国民年金の加入者が対象です。
・障害厚生年金は、会社員や公務員など、厚生年金の加入者が対象となります。
受給資格
障害年金を受給するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
１、初診日要件
障害の原因となる病気やケガの初診日が年金加入期間中であることが必要です。初診日とは、病院や診療所で初めてその病気やケガの診察を受けた日を指します。
２、保険料納付要件
初診日の前日において、原則として以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。
- 初診日のある月の前々月までに、被保険者期間がある月数のうち3分の2以上の保険料を納付していること。
- 初診日がある月の前々月までの1年間に、保険料の未納がないこと。
３、障害認定日要件
障害認定日とは、初診日から1年6ヶ月を経過した日、もしくはその間に病状が固定された日を指します。障害認定日以降に、障害等級表に定められた程度の障害があると認定されることが必要です。
