【50代女性<全身性エリテマトーデス(指定難病49)>/3級】どの診断書を使うか!?
女性:50代
傷病名:全身性エリテマトーデス(指定難病49)/ステロイド治療の副作用
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
ご相談に来た時の状況
約6年前、全身に発疹が出たことから度重なる検査を経て全身性エリテマトーデス(指定難病49)の診断となりました。
ステロイド服薬で症状は改善するものの、ステロイド投与量を減らすと血小板が急激に減少するといういたちごっこを繰り返し、精神にも変調をきたし勤め先を退社。
このまま病気が進行で、将来が不安ということで、ご来所されました。
申請のポイント
【障害年金の対象となる主な膠原病の種類】
以下のような「膠原病」での障害年金申請は可能です。
- 全身性エリテマトーデス(SLE):指定難病49
- 皮膚筋炎/多発性筋炎:指定難病50
- 強皮症(全身性または限局性):指定難病51
- シェーグレン症候群:指定難病53
- 混合性結合組織病(MCTD):指定難病52
- 関節リウマチ
- ベーチェット病(BD):指定難病56
- 成人スティル病:指定難病54
- 血管炎症候群(多発血管炎性肉芽腫症など)
【診断書の選択が大事】
病状は人によって千差万別です。
受給のために、病状に応じた診断書を選ぶことが重要です。「診断書」を選ぶことは、「認定基準」を選ぶことです。申請において大変重要なポイントです。
場合によっては、複数の診断書で申請することもあります。
- 関節の強直や痛み(関節リウマチ的症状):肢体の障害用診断書
- 筋力低下(皮膚筋炎・多発性筋炎):肢体の障害用診断書
- 呼吸困難(間質性肺炎):呼吸器疾患による障害用診断書
- 心臓機能の低下:心疾患による障害
- 腎臓機能の低下:腎疾患による障害
- 肝臓機能の低下:肝疾患による障害
それぞれの障害の状況に合わせて、「診断書」を選ぶ必要があります。
【認定の対象】
認定要領には、下記のように定められています。
- 悪性新生物そのもの(原発巣、転移巣を含む。)によって生じる局所の障害
- 悪性新生物そのもの(原発巣、転移巣を含む。)による全身の衰弱又は機能の障害
- 悪性新生物に対する治療の効果として起こる全身衰弱又は機能の障害
当センターによるサポート
まず、初診日を確定するために本人にヒアリングをしました。
今回は、「ステロイド剤」服用による副作用が、最も顕著であったため、「血液・造血器・その他の障害用の診断書」を選択しました。
本人に細かく聞き取りをしながら詳細な病歴・就労状況等申立書を作成し、現在の病状と日常生活状況を主治医に伝えてました。
結果
障害厚生年金3級を受給できることとなりました。
本件のように、診断書の選択や記載内容が受給の決め手となることがあります。
、このような場合、専門的な知識が必要になることがございます。このようなケースでお困りの際は、まずはお電話下さい。



