【40代男性(統合失調症)2級】被害妄想で家庭内暴力、ひきこもり状態
男性:40代
傷病名:統合失調症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの支給総額:約200万円
ご相談に来た時の状況
40代女性の方のご家族からのご相談でした。
幼少期から感受性が強かった。中学生のころから周囲とのトラブルで内向的になり、保健室に入り浸る状態がつづいた。
専門学校に進学。この頃からアルバイト先でのトラブルで対人恐怖と被害妄想が出現。心療内科を受診した。
専門学校卒業後、就職。今まで以上に被害妄想が激しくなり、しばしば家で暴れ、部屋に引きこもり状態に。就労は継続できず退職。
周囲とのトラブルが頻発し、警察が介入することもあった。
本人の将来の事を考えご両親が市役所に相談に行かれ障害年金の制度がある事を知り、弊社に来られました。ご両親も高齢になりつつあり本人の世話等で疲れ切った状態でご相談に来られました。
統合失調症の申請のポイント
統合失調症の症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つに分けることができます。
実際の出来事や症状、日常生活での支障を具体的に捉えていくことが必要です。
【陽性症状】
- 妄想
「テレビで自分のことが話題になっている」「ずっと監視されている」など、実際にはないことを強く確信する。 - 幻覚
周りに誰もいないのに命令する声や悪口が聞こえたり(幻聴)、ないはずのものが見えたり(幻視)して、それを現実的な感覚として知覚する。 - 思考障害
思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなる。会話に脈絡がなくなり、何を話しているのかわからなくなることもある。
【陰性症状】
- 感情の平板化(感情鈍麻)
「喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感することも少なくなる。 - 思考の貧困
会話で比喩などの抽象的な言い回しが使えなかったり、理解できなかったりする。 - 意欲の欠如
自発的に何かを行おうとする意欲がなくなってしまう。また、いったん始めた行動を続けるのが難しくなる。 - 自閉(社会的引きこもり)
自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションをとらなくなる。
【認知機能障害】
- 記憶力の低下
「物事を覚えるのに時間がかかるようになる。 - 注意・集中力の低下
目の前の仕事や勉強に集中したり、考えをまとめたりすることができなくなる。 - 判断力の低下
物事に優先順位をつけてやるべきことを判断したり、計画を立てたりすることができなくなる。
当センターによるサポート
ご両親も高齢になりつつあり本人の世話等で疲れ切った状態でご相談に来られました。
幼少期から今までの病歴を詳細にお尋ねしました。対外的なエピソードも多く、漏れの無いよう一つづつ丁寧に「病歴・就労状況等申立書」に具体的に記載しました。
認定日請求を行おうとしましたが、認定日当時の精神科は既に廃院されており、診断書が入手できませんでした。
主治医の先生にも、統合失調症の症状を詳細にお伝えしました。
結果
障害基礎年金2級の認定を得ることができました。大変喜んで頂きました。
障害年金の制度をもっと早くご存知でしたら、遡及請求もでき、18年分の年金を受給できたことが、残念でなりません。
1日でも早いご相談が、スムーズな受給につながります。困ってらっしゃるご家族の方も、是非、後回しにせず、お問い合わせください。



