【20代男性<広汎性発達障害>2級】大人になってから発達障害の診断
男性:20代
傷病名:広汎性発達障害
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの支給総額:約750万円
ご相談に来た時の状況
お父様が息子さんの相談で来所。
小学生の頃から、いじめによる影響で、辛い思いをしてきた。
20歳を過ぎてから、初めて「発達障害」の診断を受け、就職した今も人間関係がうまくいかず、休職状態にある。
大変心配され、当センターにご相談に来られました。
申請のポイント
発達障害は先天性疾患ですが、初診日は出生日とは限りません。
【知的障害を伴わない場合(概ねIQ70以上)】
初診日は「発達障害のために初めて医療機関を受診した日」です。 初めて受診した日が20歳以降で、厚生年金の加入中の場合、障害厚生年金での申請が可能です。
- 厚生年金の納付要件を満たしていなければ申請できません。
- 3級からの受給が可能になります。
【知的障害を伴う場合(概ねIQ69以下)】
知的障害を伴う場合は、知的障害と「同一傷病」として扱われますので、初診日は「出生日」となります。
障害基礎年金の扱いになります。
- 納付要件は問われません。
- 2級の認定基準を満たさない場合、受給できません。
当センターによるサポート
初診日を証明する受診状況等証明書に、「小学生の時に病院に行った」旨の記載があったため、年金機構から、「その時点を初診とすべき」との指導がありました。
当センターは厚生年金加入時の初診日を主張し、それを裏付ける資料を追加提出する事で、厚生年金での申請をする事ができました。
結果
決定まで、半年を要しましたが、障害厚生年金2級認定を得ることができました。
遡及分を含み、支給月から更新月までの支給総額は550万円が認められました。
本ケースは、主治医に今までの経過や病状や日常生活の状況をご説明することで、受給につながったケースです
当センターでは、主治医にこれらの内容を ご説明する書類をご用意します。
困られていましたら、ご相談ください。



