【30代女性<メニエール病>3級】めまいで退職
女性:30代
傷病名:メニエール病br>決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
ご相談に来た時の状況
看護師として働いている時、めまいやふらつきを感じるようになった耳鳴りなどの自覚症状も現れた。
勤務先の医師から「眼振動」を指摘され、耳鼻咽喉科を受診。「メニエール病」と診断された。
仕事を休むことも多くなり、退職。ベットからの起き上がりも困難となった。
「メニエール病では障害年金は出ない」とインターネット記事を読んで不安を感じ、ご主人と一緒にご相談に見えました。
メニエール病の取り扱い
メニエール病は障害年金の対象です。
メニエール病では症状によって用いる基準が変わります。
- めまいや吐き気などが強い場合は「平衡機能の障害」
- 難聴や耳鳴りなどが強い場合は「聴覚の障害」
- 「平衡機能の障害」「聴覚の障害」の両方を用いて併合認定を狙う
【「平衡機能の障害」の障害認定基準】
平衡機能の障害での等級は1級がありません。2級・3級(厚生年金のみ)です。
<<2級>>
- 目を閉じた状態では立っていられない
- 目を開けて直線を歩行し、10m以内に転倒するかよろめいてしまう
- 就労に何らかの影響がでている
- 目を閉じて立てるも不安定
- 目を開けて直線を10m歩行し、多少転倒しそうになるか、よろめいてしまうがなんとか歩行できる
【「聴覚の障害」の障害認定基準】
聴覚の障害では、聴力検査の数値が具体的に挙げられています。
<<1級>>
- 両耳の聴力レベルが100デシベル以上の「両耳全ろう」と同等の状態。
メニエール病で1級に該当する人は少ないです。
- 両耳の聴力レベルが重度の90デシベル以上で、耳元で大声で話しかけられても聞こえない程度。
こちらもメニエール病で該当する人は少ないです。
- 両耳の聴力が40m以上離れた距離から、通常の声が聞こえない程度。
- 両耳の平均純音聴力レベル値が70デシベル以上
- 両耳の平均純音聴力レベル値が50デシベル以上かつ、最良語音明瞭度が50%以下
当センターによるサポート
日常生活での支障について丁寧に、具体的な聞き取りを行い、「病歴・就労状況等申立書」を作成ました。
主治医に、それらをお伝えし、特に「症状のため労働能力が著しく低下していること」を診断書に記載していただけました。
結果
2カ月半で厚生年金3級が決定しました。「将来の不安が軽減された」と大変安堵されておられました。
日常生活やお仕事に支障を感じていらっしゃる方は、あきらめることなく是非一度ご相談いただければと思います。



