【30代男性<統合失調症・自閉症スペクトラム>2級】A型事業所に通所中
男性0代
傷病名:統合失調症・自閉症スペクトラム
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの支給総額:約160万円
ご相談に来た時の状況
何度も転院を繰り返した後、統合失調感情障害・自閉症スペクトラム症と診断される。
A型就労支援施設に通所してたが、症状からみて企業で就労することは難しい状況。
家族が将来を心配して。当センターにご相談がありました。
統合失調症の申請のポイント
統合失調症の症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つに分けることができます。
実際の出来事や症状、日常生活での支障を具体的に捉えていくことが必要です。
【陽性症状】
- 妄想
「テレビで自分のことが話題になっている」「ずっと監視されている」など、実際にはないことを強く確信する。 - 幻覚
周りに誰もいないのに命令する声や悪口が聞こえたり(幻聴)、ないはずのものが見えたり(幻視)して、それを現実的な感覚として知覚する。 - 思考障害
思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなる。会話に脈絡がなくなり、何を話しているのかわからなくなることもある。
【陰性症状】
- 感情の平板化(感情鈍麻)
「喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感することも少なくなる。 - 思考の貧困
会話で比喩などの抽象的な言い回しが使えなかったり、理解できなかったりする。 - 意欲の欠如
自発的に何かを行おうとする意欲がなくなってしまう。また、いったん始めた行動を続けるのが難しくなる。 - 自閉(社会的引きこもり)
自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションをとらなくなる。
【認知機能障害】
- 記憶力の低下
「物事を覚えるのに時間がかかるようになる。 - 注意・集中力の低下
目の前の仕事や勉強に集中したり、考えをまとめたりすることができなくなる。 - 判断力の低下
物事に優先順位をつけてやるべきことを判断したり、計画を立てたりすることができなくなる。
当センターによるサポート
就労支援施設に通所中でしたが、施設の管理者や生活支援員から格段の配慮を受けていました。又、お一人暮らしでしたが、ご兄弟のご支援、行政機関から自宅での居宅介護サービスを受けていました。
就労支援施設に出向き、就労の様子や格段の配慮などについて、つぶさに聞き取り調査を行いました。また、ご兄弟からは、支援の内容、行政機関からの介護サービスの内容など詳細に伺いました。
それらを「病歴・就労状況申立書」に記載し、主治医にお伝えしました。診断書に反映していただくことができました。
結果
障害厚生年金2級の認定を得ることができました。
大変喜んでいただきました。
丁寧な対応が受給に結び付いた事例です。是非、お気軽にご相談ください。



